道産子男闘呼倶楽部『きのう下田のハーバーライトで』@浅草九劇
【2025/9/27 13:00〜14:30(途中休憩なし)】

仕事上のパートナー(実演販売員とマネージャー)である伊坂(犬飼淳治)と原(津村知与支)。大学時代からの腐れ縁が続き、30年を共にしてきた男ふたり(恋人同士とかではない)の、下田のモーテルでの一室の、決意と逡巡と。
幸福な時もあったのだが、それも今は昔。互いに、「いま自分の状況がこうなってしまっているのは相手のせい(相手が自分をこの世界に引っ張り込んだ)」と考えている所もあり、今はどちらかというと冷え切った、ビジネスライクな関係性に近い。
彼らの出会いから今に至るまでを、回想風に描く90分(ロードムービー風な感じではない)。作・演出は蓬莱竜太氏。芸能界、成り上がり、一攫千金…そういった感じのことも描かれる。
外側から見たふたりの関係性は、共依存にも感じられるし、互いに勝手に相手へ期待しすぎていた。「相手の欲望に乗っかった」結果としての現在。思い描いていた未来とは違う着地点にいるふたりは、どちらかというと「不幸な関係」なのかもしれない。
やり取りにコミカルな部分もあるのだが、どこかに悲哀が付きまとって感じられ、個人的には笑うことが少し躊躇われた。
チラシに寄せられている演劇人たちの「初演時の感想」は、確かに間違ってはいないのだが、それを読んで想像していた舞台の雰囲気とは少し異なっていて、ちょっと期待値が高くなりすぎたかもしれない。
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