豊岡演劇祭2025フリンジセレクション/たんしん演劇部『金庫よ、信用にあたれ!』@但馬信用金庫大開支店
【2025/09/20 18:30〜19:20】

実際の信金を会場に、銀行強盗ならぬ信金強盗と、強盗訓練にあたる職員の顛末をコミカルに描いた短編。演劇部以外の信金職員たちもエキストラとして出演するなど、但馬信用金庫が全面バックアップ。
千穐楽公演ということもあり、当日券に長蛇の列ができて、開演が10分以上押す盛況ぶり。客席には、出演者の家族や友人と見られる人たちも多数駆けつけていたようだ。
立ち見も出るほどで、急遽、シャッターで閉めていたATMコーナーにも立ち見客を入れていたが、機械の前に立ち見客を立たせたためか、上演の合間に時々、ATMの自動音声が流れるというハプニングも。しかし、そのハプニングを不条理に替えた演出のようにも思えた。
強盗訓練にあたる信金職員たちと、本当に強盗しに来た男。アンジャッシュのすれ違いコント的な展開を見せる中、強盗男が再婚した「妻とその連れ子」が、信金職員の男の「元妻と実子」ということが判明。やって来る警察の目をごまかすために、突如、「演劇的」なミュージカルで警察の目を欺くというラストに。
良い意味でくだらないストーリーを、3人で熱演し、客席も沸いていて面白く拝見した。
ただ、プロットは良かったのだけど、セリフと展開が若干、説明的だったり、飛躍していたりした気もして、プロットを会話劇に落とし込む過程で、もう少し推敲があっても良かったのかもしれない。
メインの3名もさることながら、エキストラの人たちの、芝居をするわけでもないのだけど絶妙な説得力をもった存在感が印象的。ラストでおもむろに立ち上がり、突然作品に参加するシュールな感じも良き。
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