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演劇界に生きる男の観劇記録

SPAC-静岡県舞台芸術センターで俳優やってます!

倉敷幼稚園→粒江幼稚園→粒江小学校→倉敷南中学校→総社南高等学校→大阪教育大学

関心あるモノ・コト = 演劇/LEGO/昭和歌謡からJ-POP/字を書くこと/フィギュアスケート鑑賞/温浴施設めぐり/乗り鉄/旅行/睡眠

チーム徒花『月曜日の教師たち』@ザ・スズナリ
【2025/4/14 18:30〜20:30(途中休憩なし)】

2021年末の『徒花に水やり』から2年越しの、チーム徒花の新作は5人の劇作家(岩松了、桑原裕子、千葉雅子、土田英生、早船聡)が分担して書いた戯曲を、その5人が演出し、その5人に新宿梁山泊の荒澤守さんが加わって出演しての上演。

とある小さな島の中学校、その休憩室(兼 物置)が舞台。教師と保護者の恋愛、借金と盗難騒ぎ、教師間の嫉妬と優越感、それぞれが抱える生活上の問題…などなどが絡み合いながら物語は進んでいく。
各教師の設定や教師同士の関係性が面白く、観ていて飽きない。好青年教師を装っていたワタリ(荒澤守)が最終的に警察に連行されてしまう展開を迎えたり、泥棒や裏サイトへの書き込みをはじめとする様々な犯人探しもあったりして、推理モノっぽい要素も含んだ展開。

5人の作家の書き分けがシームレスで、良い意味で「誰がどこを担当して書いていたのか見えない」出来栄え。俳優としての5人プラス1人の、演技の質感の混ざり具合も良き塩梅。(アフタートークによると、連日セリフの変更が発生していたそうなので、千穐楽まで作品に対する推敲が続いていたっぽい…)

その一方で、「明らかに土田さんっぽいシチュエーション」とか、「岩松さんっぽい展開」みたいなところも。そして、わりと「岩松了テイスト」が感じられる仕上がりでもあったので、あの「不条理ともまたちょっと違う、曖昧模糊とした作風」に対しては、好みが分かれる気も。
犬が重要な役割を果たす存在でありながら、当然ではあるがセリフでしか出てこないので、犬の存在をもう少し近くに感じたかったところ。

桑原さんと土田さんの切れ味ととぼけ具合と、千葉さんのテンションの緩急具合が印象的。岩松さんのガウディも、良いのだけど必要以上にミステリアスな存在すぎて、若干、我が道を行く状態にも感じられ…

荒澤さんもイマドキな感じの二面性を上手く演じていたが、実直さがやや強すぎたか。二股不倫とかを器用にやれそうにない感じで、「嘘くさい実直さ」を垣間見せてほしかったような。
そして彼を起用するなら、もう少しアングラ的な盛り上がりの見せ場があっても良かったかも。ただの「若手男優代表枠」みたいになってしまっていたのも、少しもったいない。(普通のリアリズム芝居をやっている姿を見られた、という点で貴重ではあるのだがw)


千葉雅子×土田英生舞台製作事業
『月曜日の教師たち』
作・演出 岩松了、桑原裕子、千葉雅子、土田英生、早船聡

ガウディ/美術教師 岩松了
ワタリ/英語教師 荒澤守
ヨーコ/体育教師 桑原裕子
アイザワ/社会科教師 千葉雅子
高見沢/英語教師 土田英生
二ノ宮/数学教師 早船聡

舞台美術 加藤登美子
照明 渥美友宏
音響 島貫聡
衣裳 中西瑞美
演出助手 朝倉エリ
舞台監督 藤田有紀彦
演出部 田原愛美
大道具 箱馬倶楽部、美術工房拓人
小道具 高津装飾美術
運搬 大松運輸、帯瀬運送
舞台写真撮影 明田川志保
イラスト 川崎タカオ
宣伝美術 西山榮一
WEB 沖本好生
制作助手 加藤じゅんこ
制作 垣脇純子、大橋さつき

制作協力 サンライズプロモーション東京
音響協力 内野智子
協力 太田プロダクション、新宿梁山泊、純牛倶楽部、KAKUTA、東宝芸能、ザズウ、猫のホテル、キューブ、MONO、サスペンデッズ、SORIFA、青木香澄、今井由紀、うえはらえみ、浦田亜紀奈、小澤関子、柿原寛子、柴田鷹雄、スガ・オロペサ・チヅル、農汰、高見駿、ながはまかほり、西邨紀子、松下城支、松森モヘー、南十和子、三森麻美、宮澤寿、武藤香織、めいな、森まんぼー、安井和恵、山添賀容子、渡辺啓太、わたなべゆみこ

助成 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))、独立行政法人日本芸術文化振興会
企画 チーム徒花
製作・主催 キューカンバー

2025年4月3日〜4月15日 ザ・スズナリ

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