カンパニー ルーブリエ/ラファエル・ポワテル『When Angels Fall / 地上の天使たち』@世田谷パブリックシアター
【2019/10/18 19:30〜20:40(途中休憩なし)】

機械化されたディストピアを舞台に、希望を求めて立ち上がろうとする人々を描いた作品。日本語の「七転び八起き」ということわざに触発されて生まれた作品だそう。
アクロバティックな、いわゆる「ヌーヴォー・サーカス」的な舞台。セリフは無し。出演者6名の身体で見せる。上演時間70分。
客席は老若男女さまざまだが、後方には空席が目立つ。東京でこの良作品やっても埋まらないんだったら、日本の文化に未来は無いと思いますけど……
個人的には、チラシやタイトルから勝手に想像していた、ファンタジックでほんわかしたイメージのものとは違い、コンテンポラリーダンス要素が強く、大掛かりなアクロバティック作品だったのだが、これはこれでとても面白かった。要所要所で、ニヤカムさん的だったり、小野寺さん的だったり、近い身体感覚の動きもある。
作品としては、1つのストーリーがあって、そこにちょっと笑えるような小ネタが挿入されたり、ちょっと脱線したり、でも、メインのストーリーのドラマはしっかり展開していく、という構成。
ラストは、中心を支点に吊り下げられた巨大な一本のトラスが、出演者の動きによって舞台上空をグルグル回り、そこに人が乗って更に回り、シーソーよろしくグッと片側を押し下げ、乗っていたディストピアからの脱出者が天に昇っていく……みたいな終わり方。
まあ、いろいろな場面が見ものなのだけど、ラストのトラスが、前方客席には風圧が来る分「おおーっ……!」ってなる(笑)
出演者の中に1名、衣裳スタッフの年配女性がいるのだが、この人が入っていることもすごく良かった。決してメイン級の扱いではないのだが、他の身体が効く5人と同じようにアンサンブルの動きをしていて(もちろん、派手な動きの時には入っていない)、それがちゃんと成立している演出。
1つ惜しい点は照明か。見たいところが、綺麗に見えない場面がいくつかあり、やたらと影が出るのがちょっと気になった。ディストピア設定だからこれでもいいんだろうけど、たぶん、光源の場所や向きを変えるだけでだいぶ変わる気がするのだが……もしかしたら、装置的に、灯体の吊り場所や置き位置が限定されて、仕方ないのかもしれないけど。
あと、誤って、客電が点いちゃったりするし……
カンパニー ルーブリエ/ラファエル・ポワテル
世田谷アートタウン2019関連企画
フェスティバルトーキョー19連携プログラム
『When Angels Fall / 地上の天使たち』
演出・振付:ラファエル・ポワテル
マリー・トリブイロイ
ロイック・ルヴィエル
エミリー・ズーケルマン
リルー・エラン
トリスタン・ポドワン
ニコラ・ルーデル
クラハ・アンリ
アーティスティックコラボレーション・照明・セットデザイン:トリスタン・ポドワン
音楽:アルチュール・ビゾン
衣装:リルー・エラン
リギング・セットデザインアシスタント:ニコラ・ルーデル
プロダクションマネージャ:勝康隆
プロダクションマネージャー助手:齋木理恵子
ステージマネージャー:大塚聖一
照明コーディネーター:西倉淳
音響コーディネーター:阿部史彦
舞台:橋本迅矢
照明:野木芙侑
音響:高塩顕
衣裳:多部直美
通訳:加藤リツ子
法務アドバイザー:福井健策、北澤尚登(骨董通り法律事務所)
宣伝デザイン:秋澤一彰
広報:荒木ゆうみ、齋藤加耀、中野剛志
営業:竹村竜
票券:川口瑞江
制作アシスタント:永田景子、山口佳子、小山遥子
制作:酒井淳美、三上さおり
主催:公益財団法人せたがや文化財団
企画制作:世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部、アンスティチュ・フランセ/ボルドー市/ボルドー・メトロポール、アンスティチュ・フランセ/ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏
2019年10月18日〜20日 世田谷パブリックシアター
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