カンパニーデラシネラ『椿姫』@世田谷パブリックシアター
【2018/3/16 19:30〜21:00(途中休憩なし)】

『椿姫』『分身』の交互上演で、どちらも再演。(『椿姫』初演は2016年)
今回の作品も、原作のエッセンスを抽出して演出する小野寺さんの手法が生きている。ストーリーというよりはエピソードの羅列。それも、時系列通りではなかったりする。
その結果、小野寺さんが着目する原作のエピソードが、必ずしも一般的に有名なエピソードや共感できるエピソードばかりではなく、「この場面はなに?」みたいな瞬間がわりとあるのが、小野寺あるあるw
(原作を詳しく知っていれば問題ないのだけど)
あと、小野寺さんの演出で好きなのが、それまで対峙していた相手や物が瞬時に別の人間や物にすり替わった時に起こる、演者の「あれれ!?」みたいな身体の反応。
しかし、つい、その瞬間の肉体を観てしまうので、どうしても話の本筋を追うのが二の次になってしまいがち。
ただ、『椿姫』の原作は「本音と建前」みたいな複雑な場面や関係の連続なので、観ていて、こちらが取りこぼしたものも多かったように思う。
もっとストーリーが単純な作品か、逆に、もっと台詞(ストーリーテリング)の比重を増やすかしても良かったかな、と。
まあ、つい肉体を凝視しちゃうがために、話の筋を追えなくなってしまうのが原因なのだが。
動き的にはとても緻密で洗練されているのだが、原作の世界観に比べるとちょっと現代的すぎるというか、「椿姫的なもの」という印象で、『椿姫』だと思って観ていると若干の違和感も。
好みの問題でもあるとは思うのだが、翻案され過ぎてしまっているのかもしれない。
カンパニーデラシネラ
〈CoRich舞台芸術まつり!2016春〉グランプリ受賞記念公演
『椿姫』
アレクサンドル・デュマ・フィス「La Dame aux camelias」より
演出:小野寺修二
崎山莉奈:マルグリット
野坂弘:アルマン
斉藤悠:伯爵、私
大庭裕介:公爵、父
増井友紀子:なりたい女
仁科幸:友人の女
菅彩美:運ぶ女
牟田のどか:新しい女
宮原由紀夫:使者
テキスト:山口茜
照明:吉本有輝子(真昼)
音響:池田野歩
衣装:駒井友美子(SPAC-静岡県舞台芸術センター)
演出助手:藤田桃子
舞台監督:棚瀬巧
照明オペレーター:吉田一弥
舞台監督助手:山崎牧
ヘアメイク:梶田キョウコ(レサンクサンス)
ワードローブ:岡村英子
イラスト・チラシデザイン:チャーハン・ラモーン
制作:前原拓也、植松侑子
制作補佐:谷陽歩*
当日運営:松嶋瑠奈、古川真央
(*合同会社 syuz’gen)
制作インターン:大川原歩、加藤理都子、河野遥、関由美子、宮岡夏希
主催:株式会社デラシネラ
助成:芸術文化振興基金
協力:公益財団法人セゾン文化財団
協賛:TOYOTA創造空間プロジェクト
提携:公益財団法人せたがや文化財団、世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区
作品制作協力:世田谷パブリックシアター
2018年3月16日〜21日 世田谷パブリックシアター
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